シロップ×シロップ  【完結】
「もしもし」

『連中の居場所がわかりました』

友里が奈美に目配せする

うなずく奈美

「どこ?」

『郊外にある倉庫地帯です。住所、メールで送ります』

「わかった」
電話を切ると、別の番号にかけなおす
「見つかった。集合かけておいて」

『了解』


― たったこれだけで、何十人もの人間が動くのだろう

奈美はゴクリとした

「なんとか間に合いそうだね」
友里が安堵の笑みを浮かべる

「まだ安心は出来ないけどね」
あゆむが言ってたビャクヤの話を、奈美は頭の中でくり返した
< 754 / 1,191 >

この作品をシェア

pagetop