シロップ×シロップ  【完結】
「すごいなぁ〜。バイクのライトもこれだけ集まると、まるでイルミネーションだね」
倉庫の二階の窓から、ビャクヤが昼間の様に明るくなった一帯を見下ろす

「・・・・・・・・・。」
美優は無言のまま、奈美たちの姿を探した

おそらく自分と咲子のために、これだけの事をしてくれたんだろう。

今いる位置を伝えられれば、争いは短時間で終わるかもしれない

だが、これだけ無数の光の中から彼女たちを見つけるのは、とうてい不可能に思われた


「ビャクヤさんッ!」
サングラスの男が階段を駆け登ってきた
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