シロップ×シロップ 【完結】
「ホストをやめる?」
品のある、年輩の女性が驚いた顔で聞き返した
ナツメは軽く微笑むと、彼女のグラスに氷を追加した
― 六本木にあるホストクラブ
店内入り口にある男性陣の写真。中央の、一番大きな顔がナツメだった
「ナツメ君がやめたら・・・この店つぶれちゃうかも?」
「まさか」
「ずいぶんいきなりね・・・。沖縄の大自然に触れて、夜のネオンに嫌気がさしたの?」
「ははは」
ナツメが笑う
東京に戻って、三日目の夜だった。
「続ける理由がなくなったからですよ♪」
― 生まれ育った孤児院
[ひだまりの家]
そこに仕送りをする必要がなくなった事を伝える
品のある、年輩の女性が驚いた顔で聞き返した
ナツメは軽く微笑むと、彼女のグラスに氷を追加した
― 六本木にあるホストクラブ
店内入り口にある男性陣の写真。中央の、一番大きな顔がナツメだった
「ナツメ君がやめたら・・・この店つぶれちゃうかも?」
「まさか」
「ずいぶんいきなりね・・・。沖縄の大自然に触れて、夜のネオンに嫌気がさしたの?」
「ははは」
ナツメが笑う
東京に戻って、三日目の夜だった。
「続ける理由がなくなったからですよ♪」
― 生まれ育った孤児院
[ひだまりの家]
そこに仕送りをする必要がなくなった事を伝える