シロップ×シロップ  【完結】
「・・・と、いうと?」
訳がわからない様子の彼を見て、クスリと笑う夜坂
「俺にとっては・・・ただヤッただけ」

「・・・・・・・・・あっそ」
露木は肩をすくめ
「いいねぇ、イケメンは。羨ましいよ」
皮肉を込めてつぶやいた

もちろん皮肉は、彼には感じ取れないだろう

役者、歌手として大成功を収めている自分に対し、否定的な人間がいるなど考えもしないはずだ

「ま、これからは自重してくれよ?君はスターなんだから」

「自重してても・・・」
夜坂はバナナの皮を剥きながら
「言い寄ってくるんだから仕方ないさ♪」
いたずらっ子の様に片目をつむった
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