シロップ×シロップ  【完結】
「そりゃ、化粧品のCMには出たけど・・・できれば男として、仕事に挑みたかったと思うよ?」
ユイはドアの所で振り返ると
「喜んであげようよ。ナツメの活躍を」
と言い、そのまま部屋から出ていった

「・・・・・・・・・。」
ユーシンはムスッとした顔で、テレビを消そうとリモコンに手を伸ばした


〔女にとって、街はステージ〕


聞き覚えのある声に、テレビ画面を見る

街中を颯爽と歩く女性の後ろ姿

すれ違う男性たちが、目で追っている

すると女性が立ち止まり、振り返った

「私のファンデは、これ!」

― ナツメだった
 
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