シロップ×シロップ 【完結】
「いやぁ〜。一時はどうなるかと思ったよ」
監督が夜坂の肩をつかんだ
「明日もこの調子・・・今日の午後の調子でよろしく頼むよ」
「任せて下さい」
夜坂はキザっぽくお辞儀をした
あの後の夜坂はまさに絶好調で、トントン拍子に撮影は進んだ
(さて・・・)
夜坂は暗くなった辺りを見回し、帰宅しようとしているナツメを発見した
「お〜い」
手を振りながら駆け寄る
「よかったら、飲みに行かないか?NATSUME」
― いきなり呼び捨てだった
「今夜はちょっと・・・明日の朝早いじゃないですか」