シロップ×シロップ  【完結】
外に出ると、辺りは薄暗くなっていた

「行こっか♪」
肩の荷が降りた様な感じで、あたしは鼻歌まじりに歩き出した

「そっち逆だよ」
ユイが笑いながら追いかけてくる

「え?・・・・・・はは(笑)やっぱ?」

「近道しよう♪」

ユイの背中を見ながら歩く

(肩幅ひろいなぁ・・・)

最初、会った時は 「爽やか美少年」としか感じなかったけど


― パッ、パパッ♪

車のクラクションの音に振り返る

(・・・あっ)

今朝、屋敷の裏口で見た黒い車だった

「ヒロキだ」
ユイが車に駆け寄る
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