シロップ×シロップ  【完結】
執事は小切手を取り出すと、うやうやしく主人に手渡した


〔身代金の1割で、お嬢さんを救出しましょう〕

ヒロキの提案を、主人はワラにもすがる思いで了解したのだった

「持っていってくれたまえ!」

渡された小切手の額面を確認すると、ヒロキは応接間をあとにした





「しかし探偵料としては、いささか莫大でしたね」
執事の言葉に
「バカ者!・・・おそらく彼は、アジアでも著名な探偵だろう。1流を雇う=金がかかる。それが世の常識だ」
主人と娘は尊敬の目で、閉じられた扉を見つめていた
< 876 / 1,191 >

この作品をシェア

pagetop