シロップ×シロップ  【完結】
ヒロキは一瞬ポカンとした後
「マドモアゼル」
と声をかけた

少女が辺りをキョロキョロ見回し、誰もいない事に気付くと
「あ、あたしですか?」
と自分を指さした

「そうだよ。重そうな荷物だね」
笑顔を浮かべるヒロキ

少女は恥ずかしそうにうつむき
「荷物じゃなくて・・・・・・ゴミです」

「何にしても、レディに重い物を持たせる訳にはいかないな」
ヒロキはタバコをもみ消すと
「失礼だけど、この屋敷の人じゃないよね?」

「あ・・・泥棒じゃありません。あたしは・・・」

「違う違う」
手を振り
「不要品を回収してるだけだろう?」
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