シロップ×シロップ  【完結】
少女はホッとした様にうなずいた

「ひとつ質問してもいい?」

「・・・・・・はい」

「見たところ、キミは不要品を回収し終わり、外へ出ようとしている」

コクリとうなずく少女

「しかし、さっき歩いてた方向だと、正門にも裏門にも向かっていない」

「あ・・・あたしなんかが門をくぐったら、屋敷の人に悪いから」

「・・・・・・・・・。」
ヒロキは手を伸ばすと、ゴミ袋をつかんだ
「お持ちしましょう。マドモアゼル」



― 庭の木陰に隠れた壁に、人がやっと1人くぐれる程度の穴が開いていた

外に出ると
「どこまで運ぶ?手伝うよ」
ヒロキが袋を持ち上げた
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