シロップ×シロップ  【完結】
「用件は二つ」
ヒロキが二本指を立てる

「なんでしょう?」
相手の淡々とした振る舞いに、社長は冷や汗が出るのを感じた

「今後、名誉顧問として、彼女をこの会社の役職に付けていただきたい」
少女を手で指し示す

「・・・・・・・・・は?」
社長が口を開け、彼女を見つめる

「それともうひとつ」
ヒロキの顔が険しくなった
「現場で廃品回収を管理している者が、不正を働いている」

「えッ!?」
相手の厳しい表情に、青ざめる社長

ヒロキは少女に
「見せてごらん」
と言った

彼女はポケットから、今日もらったお金を取り出した
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