シロップ×シロップ  【完結】
奈美がベルモンに聞いた
「あの、ヒロキとはどういうお知り合いなんですか?」

― 慈善事業家と古城の城主、つながりがわからない

「彼とは古い友人なんだ」

「そ、そうなんですか」

執事がやってきて
「今から皆さまを、各部屋にご案内いたします」
と言った

ベルモンは
「頼むよ。僕は着替えて来るから」
と言い、二階へあがる大きな階段を上り始めた

(・・・・・・あの絵は)
友里は階段の踊り場に飾られている、大きな絵画を見つめた

― 美しい女性の絵・・・
はかなげで、それがさらに美貌を引き立たせている

「案内してちょーだい♪」
咲子がウキウキしながら言った
< 906 / 1,191 >

この作品をシェア

pagetop