シロップ×シロップ  【完結】
大きな燭台の上で、ローソクの火がゆらめいていた

テーブルにはオマールエビを始め、見た事もないような食事の数々が並べられている

「外光が入らない様にしたよ。日本の人は、明るい時間の夕食に慣れてないだろうから」
見ると、窓には遮光カーテンが引かれていた
長いテーブルの、中央に座ったベルモンが指を組む
「お口に合うといいんだけど・・・」

「合いますともッ!」
咲子はヨダレをたらす寸前な様子だった

「早く食べよーよ」
リオがいち早く席に着く

― 考えたら、フランスに着いてから何も食べていない

豪華すぎる食卓にとまどいながら、奈美たちも席に着いた
< 911 / 1,191 >

この作品をシェア

pagetop