シロップ×シロップ  【完結】
だが、起きる気配はない

「・・・奈美ッ」
強くゆするが、まぶたは閉じられたままだ

まったく目覚める気配はない

(おかしい・・・)
寝起きが悪いというレベルじゃない

(・・・まさか)

友里は部屋を出ると、隣の美優の部屋に入った

ベットで眠る彼女を起こそうと試みるが、やはりダメだった

(・・・・・・睡眠薬!?)

背筋が寒くなるのを感じた

おそらく、夕食の中に混入されていたのだろう

(警察にッ!)
携帯を取り出し、圏外のマークを見て肩を落とした
(・・・・・・なにかヤバい)

わざわざ、奈美たちに睡眠薬を使った理由があるはずだ
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