シロップ×シロップ  【完結】
あの通路の先には、まだ足を踏み入れた事がないから、美優がいるとも思えなかったが

(・・・捜査は足でする)
奈美の頭の中に、刑事ドラマの曲が流れた



通路は窓が少なく、昼間でも薄暗かった

(いそうにないよな〜)
キョロキョロしながら歩みを進める

― 「決行は明日だッ!」

前方にある扉がかすかに開いていて、中から声が聞こえてきた

「ホテルの厨房には、もう潜入させている!あとは毒を大鍋に入れれば終わるッ!」

「・・・・・・・・・。」
奈美は立ち止まり、キョトンとした
(なに言ってるんだろう?)

誰だかしらないけど、なんだか怒鳴っている感じがする

「わかる?」
奈美の言葉にリオが耳をすます
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