シロップ×シロップ  【完結】
三日月が雲の隙間から、静寂の湖を照らしている

古城は月明かりを受け、美しい陰影を描いていた


― 城塞の片隅で動く人影・・・。

その影の手元が、炎の光りで照らされた

炎が地面に落下する

まき散らされたガソリンが、勢いよく火柱をあげた





「執事さん、どぉしたのかなぁ?」

彼が帰って来ないため、4人は三階を捜索していた

「わかんないけど変だよね。何時間も経ってるし」
奈美がリオを見ながら聞く
「疲れた?」
プルプル首を横に振るリオ
「がんばる〜」

「えらい×2♪」

「もう足が棒よ」
咲子が
「誰かタケコプター持ってないの?」
と床に座り込んだ
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