シロップ×シロップ  【完結】
「・・・ヒロキ」
食事の後、ベランダで煙草を吸っているヒロキに、ユイが話しかけてきた

「ん?」
庭を眺めたまま、ヒロキが返事をする

煙草の煙が、暗い夜空に吸い込まれていく

「あの二人、仲いいね」

「奈美とユーシン?・・・そう見えるな」
ヒロキはチラリと、ユイを見た
「どうした?」

「いや・・・・・・なんとなく、俺もあんな風にしゃべりたいなと、思っただけ」

「どっちと?」

「えっ!?」
ユイが少しうろたえる
「いやっ、同じクラスになったし、もっとフレンドリーにっていうか・・・」

「・・・・・・・・・。」

「今日、学校でよそよそしかったから・・・気のせいかもしれないけど」
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