シロップ×シロップ  【完結】
「な、なんだッ?」
あっけに取られる男たち

その合間を、素早くなめらかな足取りで進むヒロキ

「痛ッ!?」

「ッ!!」

男達が首を押さえ、次々に倒れていく

ジェルボアが身構えた
「なんだか知らんが、俺に小細工は通用しないぜッ!!」
ボクサーの様に強烈なフックを繰り出す

「ふ〜ん」
ヒロキはフックをかいくぐると、相手のアゴにアッパーカットを叩き込んだ

― ジェルボアの体が宙に浮き、大きな音を立ててガラクタの中になだれ込む

「麻酔針の方が良かったのでは?」
眼鏡のフチを指で押し上げ、ヒロキは気絶している相手を見下ろした
< 970 / 1,191 >

この作品をシェア

pagetop