シロップ×シロップ  【完結】
明るい日差しの元

奈美たちは湖のほとりで、焼け落ちた城を見つめていた


― 消防隊が来た時には、すでに城の3分の2が炎に包まれている状態だった

だが幸い死者はなく、大臣の息子の結婚式も無事、とり行われるだろう

テロの一味が警察に連行されたからだ

・・・・・・ベルモンも

「なんだかかわいそう・・・」
奈美が、髪を風になびかせながらつぶやいた

「すぐ出所できるさ。彼はテロをやめるつもりだったんだし」
詳しい事情を聞いたヒロキが答える
「いい弁護士も手配しておく」

「・・・うん」
奈美がコクリとうなずいた
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