昼の月
子供が書く文章でも、時々はっとすることはあるものだ。無邪気な目で見ていた世界のうつくしさに気が付き、あの頃の自分はなんと幸せだったのだろうと思うことがあれば、幼さ故の視野の狭さに溜息をつくこともある。
きっと、今の自分が書いた文章を年老いた自分が読んだら、似たようなことを思うのだろう。そうして、過去の自分と対話するのだ。同じ世界を違う目で見るのだ。
ノートの中の私も、ページが進に連れて成長している。未来を、喜びを綴っていた小学生時代。それがやがて、痛みや、悲しみに変わる。希望論や正義感は薄れ、諦めや妥協に変わる。それでも、どこかに一貫して揺らがない“私”がいた。
きっと、今の自分が書いた文章を年老いた自分が読んだら、似たようなことを思うのだろう。そうして、過去の自分と対話するのだ。同じ世界を違う目で見るのだ。
ノートの中の私も、ページが進に連れて成長している。未来を、喜びを綴っていた小学生時代。それがやがて、痛みや、悲しみに変わる。希望論や正義感は薄れ、諦めや妥協に変わる。それでも、どこかに一貫して揺らがない“私”がいた。