昼の月
私はふと、昼の月を日常の喧騒に隠れてしまう幸せの象徴のように感じた。
ありふれた愛は、優しさは、日常に溶けてなかなか気付くことはない。それでもいつもどこかにあるのだ。
温かな水が頬を伝った。なぜ、涙が流れたのかはわからない。静かに泣きながら、微笑する。このひとときも、やがて時の流れに押し流されていくのだろう。
涙を拭いて、ノートを閉じる。考え事の時間はおしまいだ。私はまた、日常へ帰っていく。どこかに月が浮かぶ空へ。
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