永遠(とわ)に果てぬ愛
それに、深町は聞かれるらしい。
オレらの意図を汲んで、肯定してくれているみたいだけど。
これで、種はまいた。
そして、咲き始めている。
アイツが動き出すのはもう少しだと思う。
そんなある日、会社関係のパーティーがあった。
それには家族全員と一緒に、和奏と拓海も同伴させた。
もちろん、それには理由があった。
和奏を連れて行って、アイツがどういう反応をするか見たかった。
おそらく、プライベートで一緒にいるのを見たら、決定的かつアイツにとって絶望的だから。
そうしたら、動かざるを得ないだろう。
ただ、和奏が行くのを渋った。
「何で、私が行かなきゃいけないの?」