永遠(とわ)に果てぬ愛
祖母も、私たちを1度も見ることがない。
そんなに嫌なら、来なければいいのにと思った。
だから、言い訳をする気も起きない。
それ以上、話す気も失せてしまった。
そのため、1人で全員がいる部屋から静かに出た。
それから、待合室の椅子に座って考え込んだ。
自分と拓海のこれからの人生を。
だけど、いくら考えたところで、答えなど出ない。
お金は、遺産かあるけど、すぐに底をつく。
働くしかないけど、通う高校ではとんな例外でもバイトは出来ない。
イヤ、それ以前に葬儀はどうしよう。
急すぎたから、何も決まっていない。
「あーもう。どうすればいいの?」
何も考えが浮かばなくて、つい独り言を呟いてしまった。