永遠(とわ)に果てぬ愛
和奏のドレスを持って、母さんが和奏の部屋に入ってきた。
母さんの後ろには、着替えを終えた拓海も一緒にいた。
「拓海!?
あんた、なんて格好しているの?」
タキシード姿の拓海を見て、和奏が驚いている。
「え、だって、パーティーに行くからって、おばさんに着せてもらったんだよ」
「え?ちょっと、パーティーって今日なの!?」
和奏は、なぜかそんなところで驚いている。
それを見て、母さんが呆れたように言う。
「怜央、パーティーの日時すら言っていないの?」
「言ったけど。
最初、行かないって言っていたから、詳しいとこは聞いていないんじゃない?」