永遠(とわ)に果てぬ愛
出かける前に少しバタバタしたけど、なんとか時間通りに出られた。
おそらく今のオレを直輝に見られたら、“気持ち悪い”と言われるだろう。
それほどニヤニヤしていると、自覚している。
その理由は、和奏のドレス姿。
これは、完全に自画自賛する。
めっちゃ似合っている。
薄いピンクが、本当に可愛い。
ここまでくると、変態みたいだけど。
「怜ー央」
会場に着くなり、声をかけられた。
「遅かったじゃん。
来ないかと思ったし」
「ちょっと、色々あって遅れた。
直輝は、早いな」
そう、相手は直輝だった。
会社関係のパーティーだから、直輝がいるのは当たり前。
お互い取引があるから。