永遠(とわ)に果てぬ愛

「えっ、知り合い？」



和奏が驚いたようにオレに聞く。

やっぱり、これも覚えてないんだ。



「一応、仕事関係者だけど」


「あ、そうか。
ここにいるんだから、当たり前か」



１人で納得したように呟いている。


男は相変わらず、胡散臭そうにニコニコしている。

今更、取り繕っても無駄なのに。


そう思うけど、大人は自分の利益でしか考えていない。

嫌なヤツ相手でも、作るのだろう。


オレは、それがすごく嫌だった。

何も気づいていないような顔して、必死にやっているのが呆れてしまうんだ。