永遠(とわ)に果てぬ愛
contract.4☆些細なツマヅキ
*和奏side
「……な、……和奏っ」
「えっ!?」
何度か呼ばれて、飛び起きた……つもりだった。
「ちょっ、ちょっと!どいてよっ」
目を開けたそこには、信じられない光景があった。
ベッドに寝ている私の上に、怜央が馬乗りになっていたのだ。
そのため、起き上がることは出来なかった。
「何、その言い方。
せっかく起こしてあげたのに」
不機嫌そうに言うけど、表情はにこやかだ。
台詞と表情が、全然合っていない。
「イヤ、起こすにしても、他に起こし方あるでしょ。わざわざ上に乗らなくても……」
怜央を直視しながら言っていたけど、だんだん恥ずかしくなってきて、目をそらした。