永遠(とわ)に果てぬ愛
「まぁ、いいや。
とりあえず走るよ」
その場でそれ以上聞かれることはなかった。
もう遅刻が決定だけど、怜央が私の手を引き、2人で走った。
走りながらも、同じことをずっと考えていた。
そして、心の中はモヤモヤしていた。
「ちょっと、今日はどうしたの?」
学校へ着き、忙しない朝を過ごしたあと、莉奈に遅刻の理由を聞かれた。
「私が寝坊したんだよね」
苦笑いしながら答える。
「何かあった訳じゃない!?天羽が何かしたとか」
凄い剣幕で聞かれた。
改めて思う。
怜央って、全然信用ないんだ。