永遠(とわ)に果てぬ愛
「ふざけないで下さい!
この遺産は、勘当されたあとのものです。
私たち姉弟がもらうものであって、あなた方のものではありません!」
「逆らうつもりか?」
祖父は、私を睨みつける。
だけど、私がそれに怯むはずがない。
「あんた、何様のつもりですか?
偉い人のようですけど、子供の幸せを願うことが出来ないような大人に、あれこれ言われる筋合いはありませんっ」
「なんだと!?」
私の態度と言葉にとうとうキレたらしく、私の胸ぐらを掴んだ。
その状況に周りはざわつくけど、私は顔色を変えず祖父を見る。
「あなた」
睨み合いを続ける私たちの間に入ったのは、祖母だった。