永遠(とわ)に果てぬ愛
「えっ、和奏?」
その音に驚いたように、3人共が私を見る。
3人の視線の中、一直線に怜央の元へ行く。
「どういうことよっ」
怜央の胸ぐらを掴みながら、睨みつけて言う。
「え、なにが?」
状況が分からなくて、驚いたような顔をしている……ように見える。
だけど、そんなこと関係ない。
何よりも本当のことが知りたいのだ。
「宝来乃愛のことよっ」
乃愛の名前を出したとたん、怜央の口角が上がった気がした。
「婚約者って何?そんなのがいるのに、何で結婚なんて条件出したの!?」
周りなんて気にせずに、怜央を問い詰める。