永遠(とわ)に果てぬ愛
*怜央side
今日は、珍しく和奏が寝坊した。
その上、オレが朝から手を出したせいで時間に追われてバタバタした。
結局遅刻になってしまったけど、そこは気にしない。
気になるのは、和奏の寝坊の理由。
昨日のパーティがらみだろうか。
祖父がいたことだろうか。
少しでもアレを気にしていてくれたら嬉しいと思うんだけど、そんなに上手くはいかないだろうか。
「珍しいね、怜央が遅刻なんて」
昼のために、オレと直輝は先に屋上に来ていた。
以前はみんなで一緒に来ていたけど、深町が「女同士の話しもしたいから」と言ったため別々になった。
これが、学校で唯一離れている時間。
と言っても、弁当は一緒に食べるから少しの間だけだ。
「和奏が寝坊したんだって」