永遠(とわ)に果てぬ愛
朝先に行ってもらった時、詳しい話しはしなかった。
話し込むほど時間はなかったから。
「本当に?怜央が手出したんじゃないの?」
ニヤニヤしながら聞いてくる。
「それは、否定しない」
今更否定したところで、直輝にとっては決定事項。
意味がないんだ。
それに、遅刻した理由としては事実でもある。
「へぇ、怜央が素直だ。散々好き勝手やってきたのに」
「好き勝手やっているのは、お前だろう。それに、素直なのは和奏限定だ」
それ以外に素直になっても、オレに得はない。
好き勝手やったのも、和奏を手に入れるための準備にしかすぎない。
付き合いは会社のためだ。