永遠(とわ)に果てぬ愛
「まぁ、俺も否定はしないけど。で、和奏ちゃんの寝坊の理由は?」
ふざけていながらも、本当のことを分かっている。
直輝とは、話しが早くて助かる。
「ちゃんとした理由は分からない。だけど、たぶんパーティがらみ」
それ以外に考えられる理由が思いつかないから。
「ふーん。アレを気にして寝坊か。
どうやら、怜央の思惑通りに進んでいるね」
楽しそうに直輝は言う。
確かに、ここまではオレの思惑通り。
そして、近いうちにあの女が和奏に近づくはず。
問題は、そこからだ。
そこからは、オレ1人でどうこうは出来ない。
ある程度しかコントロールは出来ない。
一緒に住んでいても、和奏の気持ちだけは分からないから。