永遠(とわ)に果てぬ愛



「まぁ、俺も否定はしないけど。で、和奏ちゃんの寝坊の理由は?」



ふざけていながらも、本当のことを分かっている。

直輝とは、話しが早くて助かる。



「ちゃんとした理由は分からない。だけど、たぶんパーティがらみ」



それ以外に考えられる理由が思いつかないから。



「ふーん。アレを気にして寝坊か。
どうやら、怜央の思惑通りに進んでいるね」



楽しそうに直輝は言う。


確かに、ここまではオレの思惑通り。

そして、近いうちにあの女が和奏に近づくはず。


問題は、そこからだ。

そこからは、オレ1人でどうこうは出来ない。

ある程度しかコントロールは出来ない。

一緒に住んでいても、和奏の気持ちだけは分からないから。




< 165 / 620 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop