永遠(とわ)に果てぬ愛

「絶対だったら、和奏がうちで住むことなんて出来ないと思うけど」



社長の息子でも色々あると思う。

実際、オレが知っている中でも親の言うことは絶対っていうところはある。

だけどオレは、自分の意思を尊重してもらっている。

人形みたいに人の言いなりじゃあ、上に立つ人間にはなれないと父親から言われているから。


ちなみに、直輝も同じ。

まぁ、直輝が人の言うことなんて聞く訳ないけど。



「あ、そっか……」



自分の置かれている状況を再確認して、どうやら納得したらしい。



「納得した？」



そう聞くと、静かに頷いたから。


これで一安心したけど、本当の安心は出来ない。

結局、和奏がアレに何を言われたのか分からない。