永遠(とわ)に果てぬ愛
おそらく、和奏を邪魔者と認定しているから、多少の酷いことは言われているはずだ。
だけど、オレが聞いたところで答えてはくれないだろう。
それは深町にお願いしよう。
そう思って深町の方を見ると、直輝と目が合った。
そして、直輝が静かに頷き、深町に声をかける。
「莉奈。今日のこと、和奏ちゃんから聞いといて」
「宝来乃愛のこと?
もちろん聞くけど、どうして?」
「アレは怜央に溺れている。だから、和奏ちゃんは排除対象になったはず。だったら、酷いこと言われている可能性は大。
それに、1回じゃ終わらないはず。この先、俺たちの助けは必要になってくるから、常に把握はしといて」
「……直輝も本気だね」
「怜央が本気だからね」
「まぁ、アタシも天羽の気持ちは分かっているし、協力はする。だけど、和奏の気持ち優先に動くから」
「それでいいよ。怜央が頑張るだろうから」
「うん、分かった」