永遠(とわ)に果てぬ愛
でも、たとえ私が気にしてなくても、あの子はどうなんだろう。
あの睨みを見る限り、あの子は怜央のことが好きだ。
一方怜央は、“いらないもの”と吐き捨てた。
2人の関係もよく分からない。
一般的な婚約とはかけ離れているような感じがする。
いくら考えても、私には分からない何かがある。
そんなあの子には、私の立ち位置を把握してもらわないといけない。
付き合いは偽りだと。
弟付きで、部屋を提供してもらっているだけだと。
自ら話しに行く必要はないと思うけど、あの子がこのまま終わる訳はないと思った。
あれだけ憎しみ全開で来たんだ。
このままな訳がない。
その日の放課後、莉奈には全部話した。
昨日のパーティのこと、今日のあの子のこと。