永遠(とわ)に果てぬ愛
「相変わらず、高飛車な言い方ねぇ」
呆れたように莉奈は言う。
放課後は、男性2人とは別行動。
だから、女同士の時間が作れる。
とはいえ、莉奈も普段は家の用事とかで早く帰ってしまうんだけど。
「莉奈は、宝来乃愛を知っているの?」
素朴な疑問だった。
自信満々にあの子は知らない人はいないみたいに言うし、今の莉奈の言葉は昔から知っているような言い方だ。
やっぱり、知らなかった私はおかしいのだろうか。
「知らない人がいても当たり前のこと。
アタシは、天羽と腐れ縁だからね、知っているだけ」
あっさりとそう言われて、納得する。
宝来グループは知っていても、そのお嬢様なんて普通は知らないもの。
それでいいんだ。