永遠(とわ)に果てぬ愛



彼女らが去ったあと、莉奈がこっそり言った。

お金持ちのお嬢様には、そんなヤツらがいるのか。

お金を渡せば、思い通りに動く。

そんなの、自分で稼いだお金じゃないだろうに。


それはそうと、さっきのは宣戦布告だろうか。

怜央の隣にいるのは許せないと。

そして、自分の手は汚さずにやると。


どうでもいいけど、地味だね。

地味に痛いけど、やり方が古臭い。

昔のいじめかと思うし。

ただこれって、逆効果じゃないのかな。

あんなにあからさまに宣戦布告をすれば、怜央だって気づく。

それは、本人にとって避けたい道だと思っていたけど、違うのだろうか。


まぁ、私にとってはどうでもいいことだ。

こんないじめで私が屈すると思っていたら、ずいぶん安く見られたものだ。

そんなことでは、私は負けないから。




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