永遠(とわ)に果てぬ愛
「和奏、眉間にしわがよっている」
「えっ?」
怜央にそう指摘されて、眉間を指で伸ばす。
考え込んでいたら、自然とよってしまったんだと思う。
とにかく、負けないように頑張らないと。
これは、さすがに怜央に助けてもらう訳にはいかないから。
密かに意気込んでいた私の後ろで、切なそうに怜央が見つめていたことを、私は知らなかった。
それから、毎日のようにいじめはあった。
それも、本人は出てこない。
取り巻きと呼ばれる人ばかりだ。
かと言って、ご主人の言いつけを忠実に守るような人たちではないらしい。
見ていて思った。
どうやら怜央が好きで、私に恨みを抱く人たちのようだ。