永遠(とわ)に果てぬ愛



「あれ?ここって……天羽の家?」



豪邸の家を前にして、越智くんが不思議そうに呟く。



「あ、知っているんだ」


「まあね。でも、何で?」



誰だって不思議に思うよね。

ただ付き合っているだけなのに、一緒に住んでいるなんて。



「両親が亡くなったって言ったでしょ?それで住むとこなくて……」


「ふーん……」



越智くんは、あまり詳しくは聞いてこなかった。

ほっとしたけど、少し残念に思った。

だってそれは、私に興味ないってことだよね。

今の状況が状況だから、余計になのかもしれないけど。



「と、とにかく、送ってくれてありがとう」




< 199 / 620 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop