永遠(とわ)に果てぬ愛
「あれ?ここって……天羽の家?」
豪邸の家を前にして、越智くんが不思議そうに呟く。
「あ、知っているんだ」
「まあね。でも、何で?」
誰だって不思議に思うよね。
ただ付き合っているだけなのに、一緒に住んでいるなんて。
「両親が亡くなったって言ったでしょ?それで住むとこなくて……」
「ふーん……」
越智くんは、あまり詳しくは聞いてこなかった。
ほっとしたけど、少し残念に思った。
だってそれは、私に興味ないってことだよね。
今の状況が状況だから、余計になのかもしれないけど。
「と、とにかく、送ってくれてありがとう」