永遠(とわ)に果てぬ愛



それから挨拶もそこそこに、莉奈の部屋へ行き、最初に両親が亡くなったことを話した。



「それで、ずっと学校休んでいたんだ」


「うん。
ごめんね、何も言わなくて」



1週間ぐらい、学校を休んでいた。

もちろん、担任には理由を言ってあるけど、みんなには言ってないらしい。

だから、ようやく私ご休んでいた理由を知って納得した。



「そんなんじゃ、連絡出来なくて当たり前。
両親をいっぺんに亡くしてんだもん」



あの時、両親を失った悲しみと、葬儀をしてもらうにはおとなしくしていないとダメだと思って、何も出来なかった。

ゆっくり休むことだって、出来ていない。

それは、拓海も同じだった。




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