永遠(とわ)に果てぬ愛



「和奏、ただ話しているだけじゃん。付き合っている訳じゃないと思うけど」



和奏の話しを聞いて、呆れたように深町が言う。



「それに、宝来は自称、天羽の婚約者だよ?コイツ以外と付き合う訳ないって」



オレを指差しながら言う。


とうとう、自称になってしまっている。

まぁ、昔は正式でも今では認められていないか。

あっちが一方的に認めているだけになっているし。



「決定的なのは……って、あ」



深町が何かを言いかけてやめた。

そして、オレをじっと見ている。



「え、なに?」



和奏が不思議そうに聞くけど、深町は黙っている。




< 214 / 620 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop