永遠(とわ)に果てぬ愛
「それで、これからどうするの?
2人だけじゃ、暮らしていけないでしょ?」
「暮らしていけないけど、親戚なんて頼れないし」
頼れる大人など、どこにもいなかった。
唯一頼れるとしたら、それは莉奈の両親。
だけど、結局は赤の他人。
ずっと甘える訳にはいかない。
「うちの親を保証人にしてアパート借りてもいいけど、1年も続けられないでしょ?」
「バイトが出来ないからね……」
そう、1番の問題は働けないこと。
中退をすればいいのかもしれないけど、それで働いたところで給料なんてたかが知れている。
そんなに貯まる訳がない。
それに、拓海は中学1年生で、これからお金がかかるところだ。
養うことなど、とてもじゃないけど出来なかった。