永遠(とわ)に果てぬ愛



今、仮でも怜央と付き合っている身。

目に見えてショックを受けるなんていけないことなんだ。



「何で謝る?和奏は、越智悠真が好きなんだから、ショックを受けるのは当たり前のことでしょ」



そう言いながら、私の顎を掴んで上を向かせる。


確かに怜央の言う通りなんだけど、怜央のそんな複雑そうな表情を見たらいけないことをしているような気分になる。

それに……怜央の言葉に簡単に頷くことが出来なかったのも事実。


私は、怜央から目が離せなくなっていた。

怜央もそらさなかった。


すると、困ったような表情をしたあと、ゆっくりと私に近づき、唇を塞いだ。


予兆はあった。

だから、逃げられたはずだ。

でも、私は逃げなかった。

ショックを受けたのが悪いからとかじゃない。

なぜか、逃げたくなかったんだ。




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