永遠(とわ)に果てぬ愛
「だって、信じられないんだよ。宝来と付き合うなんて。和奏を差し置いてさ」
「ちょっと、私は告白していないんだから、そんなこと言わないでよっ」
「え?あ、そうだっけ?」
とぼけたように返ってくるけど、本気で焦る。
こんな状態で告白なんて出来る訳ないのに。
「んー、じゃあ、大人しくしているしかないのか」
悔しそうに唇をかみ締めて言う。
ほっとするけど、本当は嬉しい。
こうやって怒ってくれる友達がいて。
「でも和奏、大丈夫?アタシの前で泣かないけど、家で1人で泣いていないよね?」
私の顔を覗き込むようにして聞いてくる。
「だ、大丈夫だよ。1人で泣いてなんかいないし」
少し焦るように首を振る。