永遠(とわ)に果てぬ愛
それから、莉奈の両親に逢って、改めて挨拶をした。
2人も、快く承諾してくれた。
「大変だったわね。
ここでは、気を使わなくていいのよ。
みんな、家族なんだから」
おぱさんの温かい言葉に、涙が出そうになった。
最近は、大人に冷たくあしらわれてばかりいたから。
こういう優しい大人もいるのだと、実感出来た。
それから、どうにか学校にも復帰出来た。
クラスメートにも心配され、優しくされた。
みんなの優しさが胸に染みた。
だけど、これは仮の住まい。
卒業までずっと、莉奈の家にいる訳にはいかない。
そこまで甘える訳にはいかなかった。