永遠(とわ)に果てぬ愛
*怜央side
それは、いつも通り放課後に仕事をしている時だった。
『今、どこにいる?』
そう、直輝から電話が来た。
「どこって……仕事しているけど?」
『分かった。今から行くから。
……殴られる覚悟しといて』
言うだけ言って、直輝は切ってしまった。
最後になんか物騒なこと言っていた気がするけど。
そもそも、仕事中に逢いに来るなんてありえない。
緊急事態ってことだろうか。
それはたぶん、和奏のことだろう。
何かあったのだろうか。
最近は、アレはいじめみたいなことはしていないはずだけど。
「怜央さん、直輝さんが来られています」
受付の女性が、わざわざ言いに来た。