永遠(とわ)に果てぬ愛
「いってぇ……」
何も言わずにオレは、平手打ちをくらった。
しかも、力いっぱいだ。
自分の頬を押さえながら深町を見ると、鋭い目で睨みつけていた。
それはもう、凄い迫力だ。
「アンタが傷つける訳じゃないって言ったよね?」
睨みつける視線と低い声は寒気すら感じる。
やっぱり、直輝の幼なじみなだけはあるよな。
「言ったし、傷つけてねぇと思うけど」
いまいち、深町が何を言いたいのか分からない。
和奏に何かあったのだろうけど、なぜかオレが怒られている。
「ふざけないでよっ!アンタが傷つけてんだよ!」
オレの胸ぐらを掴んで、今にもぶん殴りそうな勢いだ。