永遠(とわ)に果てぬ愛
「でも安心して。あんなの悠真くんを利用しているだけ。邪魔者を排除するためにね」
安心しての意味が分からないけど、あっさり悠真を利用していると認めた。
だけど、やっぱり気づいてないらしい。
悠真の正体に。
……それにしても、埒が明かない。
コイツと話していると、前に進まない。めんどくさくなる。
「結局、なんなの?用事があったんじゃねぇの?」
わざわざ捕まえて、人気のないところへ連れて来て。
話しているうちに、距離は詰められるし。
それを広げようとしたら、いつの間にか背中に壁があたった。
女からの、流行の壁ドン?
和奏なら大歓迎なんだけど。
「用ならあるよ?」
なぜか急に、甘ったるい声になる。
そして、目をそらしていたオレの首に腕を絡ませてきた。