永遠(とわ)に果てぬ愛



オレも再度、最後の方を思い出す。



「あ、もしかして」


「なに?心当たりあるの?」


「オレが逃げたあと、アレが舌で自分の唇を舐めるようにして“ごちそう様”って言ったんだ。しかも、なぜか少し大きな声で」


「てことは、和奏ちゃんを嵌めたってこと?」



急に、直輝が割って入った。

どうやら、黙って見ているのは限界だったらしい。



「嵌めた?宝来が嵌めたってこと!?」



なぜか深町は、凄い剣幕でオレに言う。

そう言ったのは直輝なんだから、直輝に言えって。



「おそらく和奏ちゃんは、アレに呼び出されたんだよ。それで、現場を見た。アレは、そう見えるように工夫したんだよ」




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